Seokjojeon (Deoksugung Palace)
徳寿宮(トクスグン)にはよく散歩がてら訪れていて、石造殿(ソクチョジョン)も外から眺めるだけでしたが、今回は内部を見学できる解説プログラムがあると聞いて参加してきました。
インターネットで事前予約をすれば誰でも申し込むことができ、先着順で確定します。外国人観光客は現地でもチケット購入が可能だそうです。




石造殿へ向かう道には美しい花々が咲き誇っていて、宮殿の奥へと歩きながら春の香りをたっぷり感じることができました。
Seokjojeon


解説付きの見学は予約時間どおりに始まり、入場前に靴を脱いで室内履きに履き替えます。ガイドさんの案内に従って順番に移動しながら説明を聞くため、時間を守って入場することが大切です。


石造殿の内部で最初に出会ったのは「中央ホール(Central Lobby)」でした。
かつては宮殿のロビーのように訪問客を迎える壮麗な空間です。
長い年月の間にさまざまな用途で使われ、当時の姿は失われていましたが、残された資料をもとに綿密な検証を経て、当時の室内が忠実に復元されたそうです。



石造殿の外観は、古代ギリシャ・ローマの神殿を思わせる新古典主義様式で建てられました。
均衡と比例、そして荘厳さを重視した建築で、英国人建築家によって設計され、バッキンガム宮殿と同じスタイルだそうです。
内部も同じく新古典主義で装飾されており、西洋宮殿のような気品を感じました。

ここは皇帝に拝謁する前に貴賓たちが待機していた部屋です。当時は皇室から提供されたビスケットやシャンパンなど、西洋式の茶菓を楽しみながら待っていたそうです。華やかでありながら上品な雰囲気が今も残っています。

石造殿は1910年に竣工しましたが、そのわずか3か月前に大韓帝国が滅亡し、皇室の象徴としての役割を果たすことはできませんでした。
高宗は石造殿が住みにくいとして実際には居住せず、主に貴賓の接待や晩餐会の場として使用したそうです。
1933年、日本統治時代には美術館として利用され、内部構造が大きく変更されました。
その後はUN韓国臨時委員団の会議場や国立博物館、文化財管理局などとして使われ、2009年から2014年にかけて復元工事が行われ、現在の大韓帝国歴史館として公開されています。


石造殿の内部で最も壮麗で華やかな空間は「皇帝接見室(Audience Chamber)」でした。
海外から取り寄せられたシャンデリアや大きな鏡、カーペットなどで飾られ、大韓帝国皇室の威厳と品格を象徴するような荘厳な雰囲気が漂っていました。
100年前、この場所で高宗皇帝が外国の使節を迎えていた姿を想像すると胸が熱くなりました。









石造殿のガイドツアー参加者だけに与えられる特別な時間 2階のテラスに上がり、美しい噴水庭園と美術館を背景に写真を撮ることができました。
わずかな時間でしたが、静かな庭園とクラシックな建物を一望できるその瞬間がとても印象的でした。


ここは公式行事の後に皇室の晩餐が開かれた「大食堂(Grand Dining Room)」です。
ヨーロッパの古典映画に出てきそうな豪華なインテリアが、100年前の韓国にもあったことに驚かされました。
クリスタルの照明や大理石の壁、長い晩餐用テーブルが当時の威厳をそのまま伝えています。

石造殿の45分間の解説ツアーは、本当にあっという間に過ぎていきました。
ガイドさんの説明を聞きながら各部屋を回るうちに、建築の裏にある大韓帝国の歴史と物語を身近に感じることができました。
西洋の建築美と皇室の品格が融合した石造殿は、まるで一つの芸術作品のようでした。ソウルの中心で、時を遡るような特別な体験ができました。


Address : 99 Sejong-daero, Jung-gu, Seoul
Operation Hours : Tue-Sun: 09:30 - 17:30 (Seokjojoen), Monday closed
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Website : https://royal.khs.go.kr/
Source : https://blog.naver.com/su12192000/223983057416
Writer : su12192000
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Bukchon Asian Art Museum seoul korea