Point of View
ソウルのクリエイターが通い詰める、文房具の聖地
ソウル・聖水洞(ソンスドン)の静かな路地にひっそりと佇む「Point of View(ポイントオブビュー)」は、ただの文房具店ではない。デザイン好きなソウルっ子たちが「巡礼」のように訪れる場所だ。生まれながらの文房具コレクターであるキム・ジェウォン氏が立ち上げたこの店は、小さなセレクトショップから始まり、今では平日でも行列ができる3フロアの旗艦店へと成長した。掲げる哲学はシンプルながら奥深い。「文房具とは、物語を形にするための最も原始的な道具である」という考え方だ。棚に並ぶペンやノート、文鎮のひとつひとつが、この理念のもとにドイツ、フランス、日本など世界各地の小さな工房から選び抜かれている。韓国国内では他ではほぼ手に入らないものばかりで、ここは「モノを書くこと」への一通のラブレターのような空間だ。
すべての視点のための道具たち
3つのフロアはまるで筆記文化の博物館のよう。
- 1階 — TOOL for Every Point of View:万年筆、ノート、鉛筆、デスク雑貨など、日常使いの逸品が並ぶ。セレクトした海外ブランドとオリジナルライン「POV Original」が中心。
- 2階 — SCENE from Another Point of View:ファブリックやオブジェ、刺繍ブローチ、レザーノートカバーなど、実用性よりも「机の上の風景」を楽しむためのアイテムが揃う。
- 3階 — ARCHIVE by Own Point of View:万年筆や固形インクスティック、手作りの紙製品など、コレクター向けの希少品がずらり。 人気商品は自社ラインPOV Originalの鉛筆セットやジャーナル、POV Atelierのレザーポーチ、そして輸入品のブラックウィング鉛筆やトラベラーズノートなど。
聖水の小さな店から、ソウル一の行列店へ
オープン当初は聖水の静かな通りの2階に構える、通りすがりの人がほとんど気づかないほど小さな店だった。しかし韓国で急増中の「文具オタク(文덕)」コミュニティの間で瞬く間に話題となり、数年後には最初の店舗では収まりきらなくなり、独自のギャラリーのような世界観を持つ3フロアの旗艦店へとリニューアル。20世紀初頭のウィーンのデザインにインスパイアされたオリジナル書体まで作り込まれている。韓国の他の大型文具店と一線を画すのは、「量より選定」という姿勢。あらゆる商品を棚に詰め込むのではなく、世界的に希少でデザイン性の高いアイテムを厳選し、完成度の高いオリジナル商品と共に紹介している。
ソウルだからこそ味わえる体験
Point of Viewはソウル生まれ、ソウル育ちのブランド。聖水にある旗艦店だけが、3フロア全ての世界観、店舗限定のディスプレイ、輸入品・希少品の最も豊富なセレクションをまとめて体験できる唯一の場所だ。オンラインやデパートの取扱いは、実店舗のごく一部にすぎない。
気になるお値段
価格帯は商品によって幅がある。鉛筆1本や小さなノートなどの日常使いアイテムは約3,500〜15,000ウォン(約390〜1,650円)から。セレクトノートやPOV Originalのギフトセット、輸入万年筆は20,000〜90,000ウォン(約2,200〜9,900円)が目安。3階のレザー製品やコレクター向け希少品はさらに高く、100,000ウォン(約11,000円)以上のものもある。
Point of Viewへの行き方
- 旗艦店:ソウル特別市城東区練武場(ヨンムジャン)길18、聖水洞1街、1〜3階 Naver map
- 営業時間:毎日12:00〜20:00(毎月最終月曜休み)
- オンラインでは 29CM や オリーブヤング でも一部取り扱いがあるが、フルラインナップは聖水店限定。
Website: https://pointofview.kr/
Instagram: @pointofview.seoul
Photo: @pointofview.seoul