
Onjium (1-star Michelin)
2018年から何度か訪れているソチョンの「オンジウム」。ソウルで最も印象に残るダイニング体験のひとつとして、今でも自信を持っておすすめできます。
華やかな演出ではなく、素材そのものの味を最大限に引き出す繊細で丁寧な調理法が魅力。
訪れるたびにホスピタリティのある接客と忘れられない料理で、記憶に深く刻まれています。しばらくぶりの再訪ですが、その体験は今でもはっきりと思い出せます。

景福宮を望む窓側の席も素敵ですが、私のお気に入りはやっぱりカウンター席。
目の前でシェフの調理が見られるライブ感がたまらなくて、料理への期待感がどんどん高まります。「オンジウム」ではメニューに載っていない料理が提供されることも多く、そのサプライズ感が毎回の食事を特別なものにしてくれるんです。
Today's Menu

Corn porridge (トウモロコシ粥)

数種類のトウモロコシとお米を使ったお粥は、調味を控えめにすることで、トウモロコシ本来の甘みが引き立つ一品。それぞれのコーンの粒感や食感が楽しめて、最初の一皿としてぴったりの軽やかさでした。
Onjium Soju (Korean alcoholic beverage) mixed with passion fruit (オンジウム焼酎+パッションフルーツ)

韓国焼酎にパッションフルーツを加えたフルーティーなアレンジが新鮮で、韓国料理との相性も抜群。すっきり飲みやすいお酒でした。
Welcome dish (ウェルカムディッシュ)

ブガク(揚げ海苔)、干物、蒸し餅、自家製魚卵、韓国メロン、ナスなどが一皿に盛られた、まさに**“歓迎のご挨拶”のような一品**でした。
野菜や素材一つひとつの旨味を丁寧に引き出すオンジウムの技術に感服です。

Hip Scarlet (伝統強化薬酒)

韓国の伝統酒をベースにしながら、ウイスキーやポートワインを思わせる深みのある味わい。まろやかな香りが広がり、一口ずつゆっくり楽しみたくなるようなお酒でした。
Crab Meat with Cherry Jelly



カニ、タコ、キュウリ、スイカ、チェリーゼリーに、チェリーソースをかけた冷たいスープ。海鮮の旨味とフルーツの甘酸っぱさ、松の実スープのコクが絶妙に溶け合って、とても感動的な一皿でした。
Nagakmangwol Takju (ナガクマンウォル 濁酒)

やさしい甘みとクリーミーさが感じられる伝統の濁酒で、爽やかさの中にもしっかりとしたボディが感じられる一杯でした。
Pyeonsu (dumpling) & Twigim (deep-fried vegetable) ピョンス(野菜餃子)&コチュティギム(唐辛子の天ぷら)

ピョンスはズッキーニを中心に野菜たっぷりのさっぱり餃子。
漬物と唐辛子のフライと一緒に食べることで、濁酒との相性が抜群な味のバランスが生まれていました。
Chicken soup

鶏肉とキュウリのキムチが入った爽やかなクリアスープで、メニューには載っていなかったのですがとても印象的でした。あっさりしながらも程よい酸味があって、まさに夏にぴったりの涼やかな味でした。
Dalholjinju (a clean distilled liquor) ダルホルジンジュ(蒸留酒)

高城(コソン)で造られた透き通ったまろやかな蒸留酒で、食事の締めくくりに落ち着いた余韻を残してくれる一杯でした。
Seasonal Platter

オンジウムで特にお気に入りの季節の盛り合わせは、毎回異なる旬の食材で構成されます。以前食べたときにはホンオ(ガンギエイ)の肝の和え物が入っていて、今でも忘れられない味のひとつです。

'Dam' The Original

DaeHa Saseuol Jeok (Beef and perilla leaves salad) 大エビサスオルジョク(エゴマ葉で包んだ牛肉サラダ)


柔らかい牛肉をエゴマの葉で包み、エビの頭で出汁を取った味噌ソースにディップして食べる料理。濃厚な味噌の旨味とエゴマの香り、牛肉の柔らかさが絶妙で、満足度の高い一皿でした。
Goldong Myeon (noodles with vegetables) ゴルドンミョン(野菜混ぜ麺)

大根キムチとモヤシで出汁をとった温かいスープに麺を加えた一品。この日の中で一番印象に残った料理で、今まで食べたゴルドンミョンの中でもダントツに美味しかったです。
Boksung Hwa-Chae (Peach punch) 桃のファチェ(韓国式フルーツポンチ)

オンジウムに来るたびに感じるのは、上質な食材、誠実な調理、そして素材への敬意こそがファインダイニングの本質だということ。
メニューを超えて驚かせてくれる一皿一皿が、オンジウムの最大の魅力でもあります。
Address : 4F, 49 Hyoja-ro, Jongno-gu, Seoul
Phone : +82-2-6952-0024
Operation Hours : Tue-Fri : 12:00-22:00 (Break 15:00-18:00)
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Source : https://blog.naver.com/mingmongmang_/223539369993
Writer : mingmongmang_
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